学振 申請書 科研費 その2

さて、今回は具体的な申請書の書き方のテクニックを述べる


1.パラグラフライティング

 基本的に言いたいことは一段落に一つにする。英作文の方法で習ったと思う。そしてその段落でもっとも言いたいこと、またはその段落の内容を包括するような一文を最初に持ってくる。パラグラフの最初の一文だけを読んでいけば、文章の内容が把握できるように、作っていく。日本語の文を書くときにこれを重視するように習った人は少ないかもしれない。また、そう書いたらいいよとは習ったが、別に重要視しなくてもいいと習った人もいるかもしれない。特に日本語というのは結論や、言いたいことを最後に伝えがちとなるため、気を付けて書かなければ、パラグラフライティングを実行するのは難しい。

 学振の申請書を書くときは、これを厳密に守って書くべきだ。なぜなら、あの申請書のスタイルに問題がある。はっきり言って、つらつらと書いていくとあのスタイルでは読みにくい。

 一度、パラグラフライティングを厳格に守って申請書を書いてみてほしい。読みやすさがかなりかわるはずだ。特に専門用語が多量に使われ、一段落あたりの文字数が多くなってしまいがちな、申請書では、その効果は抜群だ。


2. 一文を短くする

 これは言うまでもないが、意外と読み返してみると一文が長くなっていることがある。一文が大体3行を超えない程度になるよう、調節すべきであろう


3.難しい用語は極力使わない

申請書を審査する人は、あなたがたの研究分野に完全にあった人とは限らないため、専門用語を多用されると理解することが難しくなるため、専門用語を使う頻度は少なくしたほうがよい。もしくは、その用語を使う前に多少解説を加えるとか。


4.図を入れる

全体の研究の流れがわかるような、もしくは研究の代表的なデータなどを入れるとよい。図を含めてもよいので、と書いてあるページには必ず図を入れるくらいの気持ちでのぞむべきだ。なお、図または写真は白黒印刷でも、何かわかるようになってるか確認が必要。審査する人は白黒印刷の申請書を読むようだ。


5.詰め込みすぎない、余白は多すぎない

詰め込みすぎると、読みづらいため適度な余白は必要である。ただし余白ばかりだと、印象が悪くなるため、ページは埋めつつ、ただし要所要所で改行したりすることで、読みやすくなるように工夫しよう


6.具体値を出すことで説得力をだす。

ありがちなのが、「この研究は重要だ」とか「誰もやってこなかった」とか「~を改善できる」とかあるが、それだけでは説得力が無い。なぜなら、重要だし新規性があるものをやるのは当たり前のことなので。なので、今までの研究と比べて、具体的にどの点て新規性があり、それをやることでどれくらいの改善が見込めるのかといった具体的な数値を用いることで、実現可能性をアピールできる。

 

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